誤解をまねく英語表現① ~ 議論する
2016/05/11
ビジネス英語に対する考え方
仕事で英語を使うようになってから、かなりの期間になりますが、正直に告白すると、私はいまだに英語が苦手です。
とりあえず、お互いの言いたいことが誤解なく伝われば良いだろう、という考え方で、かなりサバイバル・イングリッシュで仕事をこなしています。
実際にこれまでなんとかなってきているので、”英語は習うより慣れ”ろというのは本当だな、と日々、痛感しているのですが、一方で、恥ずかしい失敗も数多くしてきました。
それどころか、一歩間違うと誤解を招いてあぶなかったなといったケースもありますので、英語に不安を抱えたたまま海外出張に挑まれる皆様のために、転ばぬ先の杖として、私の失敗談を恥をしのんでで公開します。
以下の例文のどこが危ないかわかりますか??
Tom: Welcome to our office, Mr.Eitarou. Nice to meet you.
Eitarou: Nice to see you, too. Today, I want to have a lot of arguments on our future
Tom: Oh?! something wrong with our contracts?
Eitarou: ???
< 訳 >
Tom: Eitarouさん、われわれのオフィスへようこそ。はじめまして。
Eitarou: こちらこそ、宜しくお願いします。本日は、われわれの将来について、いろいろと議論したいですね。
Tom: えぇ?! われわれの契約に何か問題がありましたか?
Eitarou: ???
解説はこちら
こういう場面では、”Discussion”という単語を使うべきでした。
”Argument”という単語には、「ちょっと感情的になって、お互いの立場を主張しあう」くらいのニュアンスがあるみたいです。
実際、ビジネスミーティングの場面で、”Discussion”ほど頻繁に使われる単語はありません。
この会話で、もう少し前向きなニュアンスを出すとしたら、”Constructive Discussion”(建設的なディスカッション)とか、”Fruitful Discussion”(実りの多いディスカッション)とかにすべきでしたね。
英語では、”議論する”という意味の単語はたくさんあるのですが、どれも少しずつ意味が違います。難しいですね、、、
Discussion: お互いのアイデアをだしあって、具体的な結論を出そうとする
Argument: (ちょっと感情的になって)お互いの立場を主張する
Dispute: (冷静に)お互いの立場を主張する
Debate: 両方の立場で主張しあって、どちらの主張が正しいか決着をつける
Controversy: 賛否両論がいろいろでてくる