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自前携帯で「国際ローミング」を使うと「パケ死」するリスクがあるかも

      2016/06/04

いわゆる「パケ死」について

自前の携帯電話で海外出張中の連絡を済ませることができれば、番号変更の必要もないし、特別な手続きも必要ないので、なにかと忙しい海外出張前にはとても便利で有難い、仕組みです。

一方で、どうしても不安になってしまうのは、良くうネットや知人関係からうわさで聞く、とても払いきれない高額請求が来ること、いわゆる「パケ死」ではないでしょうか。

私も、初めて海外出張の際には、仕事が立て込んでいて、日本との電話連絡が欠かせない状況であったため、翌月の電話請求がとても不安でした。レンタル携帯にしようかとも思ったのですが、仕事で関係する全員に1週間程度の海外出張のために、携帯番号変更の連絡をするのも、正直、現実的にはきびしいですよね。

 

国際ローミングとはなにか?

携帯電話キャリア(ドコモ、AU、ソフトバンク等)は、日本国内では自社の通信網を使って通信サービスを提供していますが、海外では自社の通信網を持っていないために、提携している海外キャリア(AT&T、Vodafone等)の通信網を借りて、自社の顧客に通信サービスを提供することになります。

このため、海外キャリアの通信網を間借りするコストがかかることになりますし、アメリカからアメリカへ電話する際でも、一度、アメリカから日本へ国際電話でかかった電話を、改めて国際電話で日本からアメリカへ転送する必要があるため、非常に高額な利用料がかかってしまう仕組みになっています。

この仕組みを「国際ローミング」といいますが、これは一般用語であって、実際には各キャリアによって提供サービス名は異なります。例えば、以下のような感じです。

「国際ローミング」の仕組みを利用するとどのくらいコストがかかるか?

キャリア毎、提携キャリア毎、利用する携帯機種等の条件で細かいコストが変わりますので、詳細は各キャリアのHPで確認する必要はありますが、例として、iphone6で、アメリカ(ニューヨーク)、イギリス(ロンドン)、中国(上海)それぞれでの費用を比較してみました。(2016年4月時点)

アメリカ(ニューヨーク)

音声通話(1分あたり)SMSデータ通信
(パケット定額以外)
発信する場合着信する場合送信(1通あたり)受信
滞在国内日本向けその他国向け
ドコモ125円140円265円175円100円無料0.2円/パケット
AU120円140円210円165円100円無料1.6円/KB
ソフトバンク125円140円210円175円100円無料2.0円/KB

イギリス(ロンドン)

音声通話(1分あたり)SMSデータ通信
(パケット定額以外)
発信する場合着信する場合送信(1通あたり)受信
滞在国内日本向けその他国向け
ドコモ80円180円280円110円100円無料0.2円/パケット
AU80円180円280円110円100円無料1.6円/KB
ソフトバンク75-110円175-260円265円110-155円100円無料2.0円/KB

中国(上海)

音声通話(1分あたり)SMSデータ通信
(パケット定額以外)
発信する場合着信する場合送信(1通あたり)受信
滞在国内日本向けその他国向け
ドコモ75円175円265円145円100円無料0.2円/パケット
AU70円175円265円145円100円無料1.6円/KB
ソフトバンク70円195円260円165円100円無料2.0円/kB

*「1パケット=128バイト」ですので、データ通信料はドコモとAUでは同額です。

仮に、ニューヨークから日本と1時間ほど電話で打ち合わせをした場合のコストは、約8,400円(140円/分×60分)と、高いことは高いですが、いわゆる「パケ死」という状況ではありません。

ただし、これがデータ通信になると、

  • 3MB(少々手の込んだエクセル、or iphoneでとった写真1枚の送信)=5千円?!
  • 1GB(You tube等の動画で1-3時間ほど視聴)=167万円!!

となりますので、やはり国際ローミングでのデータ通信には慎重になった方が良さそうです。

 

「パケット定額サービス」でリスク回避?

海外でのデータ通信料が非常に高額になってしまう現状を受けて、各キャリアとも、データ通信利用料に上限を設ける「パケット定額サービス」を導入してきています。

各キャリアではそれぞれ異なる名称でのサービスとなりますが、内容はデータ通信料に応じて、0 ~ 2,980円/日を上限とする料金プランになっています。

これらサービスは、事前申し込みが必要なく、渡航先での携帯での設定で利用できますし、2,980円/日が上限となるので安心感はありますが、所定のデータ量を超えた場合には速度制限で通信が遅くなったり、1日のカウントが渡航先時間ではない(日本時間24時を境に1日とカウントされる)などの注意点があります。

 

まとめ

自前携帯で「国際ローミング」を利用するとコストは比較的高いが、音声通話だけならいわゆる「パケ死」するほどの高額にはならない。データ通信を利用する場合は、非常に高額になる可能性があるので、「パケット定額サービス」をうまく利用したい。

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