海外でのWifiへの繋げ方と繋がらないときの対応
2016/06/04
Wifiの基礎知識
Wifiとは?
もともとは、Wifi Allianceという米国の団体が、「無線LANの標準規格であるIEEE802.11を使用した接続が可能ですよ」ということに関して「Wifi」という認証を与えていたものが、現在ではこの認証が一般化したため、「Wifi = 無線LAN」と言ってよいほどの状況となっています。品質や環境に関する認証のひとつであるISO9001やISO14001が、品質・環境マネジメントそのもののを指すような用語の使われ方をしているのと同じような状況ですかね。
SSIDとは?
Service Set Identifier の略で、Wifiにおけるアクセスポイントを識別するための「名前・ID」です。複数のWifiが利用可能な場所で、どのWifi(誰が提供しているWifi)に接続するかを指定するものです。
セキュリティキーとは?
Wifiでデータ通信を安全に行うための暗号化に用いる「パスワード」です。通信は第三者から傍受されやすいため、より安全にデータを伝送するために暗号化を行っています。
Wifiへのつなぎ方
パターン1
訪問先のオフィス、レンタルしたWifiルーターなどで、Wifiに接続する際には、以下の流れになります。SSIDやセキュリティーキーは、訪問先のオフィスのIT担当者などに教えてもらいましょう。Wifiレンタルを利用している人は、ルーターの表にシールで貼ってあります。
- WifiのSSID、セキュリティーキー(パスワード)を教えてもらう
- スマートフォンやPCのWifiスイッチをONにする
- (スマートフォンやPCが自動的に、その場所で利用可能なWifiネットワークを検出)
- 自分が利用するSSID(Wifiネットワーク)を指定(クリック)する
- セキュリティーキー(パスワード)を入力する
- (Wifiに接続できたら)通常通り、メールやインターネットが利用可能
- スマートフォンの場合: 「設定」⇒ 「Wi-Fi」をON
- PCの場合: 「FN」+「F8」を同時におしてWifiネットワーク設定をON⇒デスクトップ右下のタスクトレイに表示されている「ネットワーク」アイコンをクリック
パターン2
1~4.まではパターン1と同じですが、ホテルや空港・カフェ等の無料Wifiポイントを利用する際は、5.からの流れが少し違います。
5.セキュリティキーの入力は求められず、自動でWebブラウザ(Internet ExploreやGoogle Chrome等)がたちあがります
6.Webブラウザの指定フォーム(各ホテルや空港等で画面が異なります)に、名前やE-mailアドレス等の情報を入力して送信すると、インターネットを利用できるようになります
Wifiが繋がらない時に試してみたいこと
私が海外で良くトラブルに合うのがこのパターン2です。本来は、5.で自動でWebブラウザが立ち上がってきて、6.の入力画面が自動で表示されるのですが、そうならないことが良くあります。
こんな時には、以下の対応を試してみてください。私も、これならば必ず大丈夫という方法を探り当てられてはいないのですが、これまでいろいろと試行錯誤してきた結果です。
1.Webブラウザの個人情報等を入力する指定フォーム(各ホテルや空港等で画面が異なります)へ移動するために試してみたいこと
- 手動でWebブラウザを立ち上げてみて、Google等で適当に何か検索してみる(指定フォームのページに自動で飛ぶことがあります)
- PC側のIPアドレスを自動取得できる設定にする
- PCの場合は、デスクトップ右下のタスクトレイに表示されている「ネットワーク」アイコンを右クリック ⇒ 「ネットワークと共有センターを開く」⇒ 「上のタスクを実行できる場所を表示する」
2. 基本的な設定をONやOFFにしてみる
- スマホやPCを再起動
- レンタルWifiの場合は、ルーターのスイッチをON/OFF
- 機内モードをON/OFF
- 「FN」+「F8」を同時におしてWifiネットワーク設定をON/OFF
- セキュリティソフトをON/OFF
無料Wifiスポットを使う上でのリスク管理
無料Wifiスポットは便利な反面、誰もがアクセス可能なため、通信が傍受されやすいというリスクもあります。会社支給のPCで、VPNなどの暗号化システムがインストールされている場合は別としても、通信内容が他の人に見られてしまうリスクを考慮して、銀行やクレジットカードのパスワードは不用意に入力しないよう気をつけましょう。
まとめ
海外でのWifiの繋ぎ方にはふたつのパターンがある。セキュリティーキー(パスワード)の代わりに、名前やEmailアドレスなどの個人情報を所定のフォームに入力する必要がある「パターン2」の場合には、うまくWifiに繋がらないことがあるので、この際はスマートフォンやPCの設定をみなす必要がある。また、無料Wifiスポットでは、通信内容が他の人に傍受されるリスクに留意する。