インターネット電話なら通話料が無料、もしくは格安で国際電話できます
2016/06/04
インターネット電話を利用するための条件
携帯電話で海外の出張先から日本との間で音声通話をする際、「国際ローミング」を使えば1分間で100円以上の通話料を覚悟する必要がありますが、Facetime、Skype、Line等のインターネット電話を利用すれば、通話料が無料で国際電話をすることができます。
ただし、インターネット電話を無料で利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 両通話者がデータ通信(インターネット)を利用可能な環境下にいること
インターネット電話が通話料を無料にできるのは、音声をデータ化して、インターネット回線を経由して遣り取りしているためです。音声回線の利用料が無料になる代わりに、データ通信を行っていますので、オフィス・ホテル等でWifiに接続している状態か、パケット定額プランに加入している状態であることが必要です
- 両通話者が同じ種類のインターネット電話のアプリを使用していること
「無料」で利用するためには、両方の通話者が同じインターネットアプリを使用している必要があります。インターネット電話のアプリと、通常の固定電話・携帯電話との間で通話することもできますが、この場合は、所定の通話料がかかります(それでも国際ローミングの通話料と比べると格安ですが)。
アプリの種類
近年、インターネット電話サービスを提供している会社は非常に多くなっていますが、これらサービスその内容から、大きく3つに分けることができます。
- 050ではじまる電話番号が付与されるタイプ
- 電話番号が付与されないタイプ
- 電話を掛ける際、相手電話番号の最初に特定の番号をつけて発信するタイプ
1.のタイプの場合には、現在の番号のほかに、050からはじまる電話番号が新たに付与されることになるので、仕事とプライベートなど電話番号の使い分けが可能ですが、新しい番号をあらかじめ連絡しておくなどの手間はかかります。
アプリの選び方
- アプリを立ち上げていなくても着信できるかどうか
アプリによっては、立ち上げしていないと着信できないものもある。アプリを起動したままの場合は、バッテリーの消費量が大きくなるので注意が必要
- 通常の固定電話・携帯電話へも発信できるかどうか
アプリによって、通常の固定電話・携帯電話への発信・受信ができるもの、できないものがあるので、用途によって使い分けが必要
- 通話料金がいくらか
アプリ同士の通話であれば無料だが、通常の固定電話・携帯電話への発信はアプリによって料金が異なる
留意点
- 機内モードなどにするなどデータ通信をOFFにしたうえでWifiに繋ぐか、パケット定額サービスに加入しておく
海外のWifiは通信が不安定であることが多いので、Wifiで通話していたつもりが、いつの間にかWifiが切断されていて、通常の国際ローミングで通話していた、なんてことが有りえます(私は、やってしまったことがあります)。データ通信をOFFにしておくか、パケット定額サービスに加入しておくなどして、このような状況に備えておきましょう。
- 電話をかけられない番号がある
0120からはじまるフリーダイヤルは、インターネット電話に基本的に対応していないので、クレジットカード会社や保険会社の緊急連絡先の電話番号はフリーダイヤル以外の番号をメモしておいた方が良いです
- 音質が良くなかったり、音が遅れて聞こえる
音声をデータに、データを音声に変換する必要があるため、音質が良くなかったり、音が遅れて聞こえることが多い。会話をするには、お互いにいつもより長めの間をあけたり、短文で区切って話をするなど、ちょっとコツが必要になったりします。
まとめ
インターネット電話を使えば、同じアプリ間なら無料、アプリから通常の固定電話・携帯電話にかける場合でも国際ローミングと比べて格安で国際電話を利用することができるが、利用に際しては、Wifi環境下やパケット定額サービスへ加入しておくなど、データ通信料が高額にならないよう留意する。