スーツケース・キャリーケースを「機能」で選ぶ
2016/06/04
出張にもって行くカバンの組み合わせが決まったら、具体的なカバン選びです。選び方としては、機能から選ぶか、ブランドで選ぶか、といったところだと思いますが、まずは前者から。
ブリーフケースの選び方
ブリーフケースに関しては、普段、通勤で使っているカバンがあればそれで問題ないと思いますが、是非、欲しいのが「ハンドル通し」です。英語では、「add-a-bag sleeve」というみたいですね。
(こんなやつです↓)
私は、TUMIのカバンを愛用していたのですが、この部分の使い方が長い間、謎でした。ポケットにしては、上だけでなく、下にもファスナーがついているし、、、(それぐらい調べろよ、ってことなんですが)。
でも、出張が増えると、この機能の便利さが良くわかります。出張中は、キャリーケースの上にブリーフケースを置いて移動することがとにかく多いです。そして、チェックインやちょっとした買い物の際に、両手を離してもブリーフケースが滑り落ちない、スリ等にひったくられるといった心配がなくなる「ハンドル通し」は本当におすすめです。
ブリーフケースには、パソコンや重要書類を入れて持ち歩くと思いますが、これがあればカバンが滑り落ちた際にパソコンのデータがクラッシュとか、パスポート入りのカバンを失くすといった、ちょっと笑えない事故を未然に防ぐことができます。
なお、パソコンは重いから、キャリーケースやスーツケースの中に入れてしまう、というひともいますが、キャリーケースに入れた場合は手荷物検査場でいちいち取り出す必要がある、スーツケースで預入れ荷物にした場合はロストバゲージのリスクがある、といったこともあるので避けた方が賢明ですよ。
キャリーケースの選び方
キャリーケースを選ぶ際には、以下の項目をチェックしておきましょう。
サイズと重量
国際線で機内持ち込みが可能な手荷物は、ブリーフケース+ひとり1個の荷物が普通で、例えば、ANAやJALなら以下のとおりとなっています。
3辺の和 | 各辺の長さ | 合計重量 |
---|---|---|
115cm以内 | W55cm × H40cm × D25cm | 2個合計で10kg以内 |
ただし、この規定は利用する航空会社や座席のクラスよっても違ってきます。当然ですが、格安航空会社(LCC)では7kgまで等のより厳しいルールになっていますし、ビジネスやファーストクラスではよりルールが緩やかになります。
特に、格安航空会社では無料で機内持ち込みできるサイズか否か、飛行機への搭乗の直前にチェック(鉄枠が備え付けてあって、荷物がこの枠内を通らなければアウト)され、サイズオーバーの場合は追加料金を取られたり、といったこともあるので事前に航空会社のホームページでチェックしておきましょう。
私も引っかかったことが、数千円~1万円という追加料金の金額以上に、搭乗直前にケチをつけられたうえに、預入れ荷物としてもって行かれて到着後に回収する手間が増えたりで、ものすごく損をした気分になります、、、
対策として、3辺の和が115cmギリギリのキャリーバッグを選ぶのではなくて少し余裕のあるサイズのものを選んでおくか、外側がハードタイプのものではなく、ソフトタイプのものを選んでおく、というのもひとつの考え方です。
ソフトタイプはこんな感じのやつです。個人的には、ハードタイプの方が仕事ができるっぽくて好きですが、ソフトタイプの方はサイズチェックの時に既定サイズ以内だと主張しやすいのでこれもありかなと。
大型キャスター付き
出張中は、荷物を引いてのあることことが想像以上に多いので、キャスターはもう本当に、絶対に、必須です。私は以前、気に入ったデザインのボストンバッグで出張したことがありますが、空港の中を歩き回るだけでも本当に疲弊しますよ。その荷物を持てるということと、持って歩き回れるということには、大きな違いがあります。そして、できれば、キャスターの直径は大きい方が移動がスムーズです。
「TSAロック付き」で、カギは「暗証番号(ダイヤルロック)」
米国出張が多い方は、迷わず「TSAロック付き」かつ、カギは「暗証番号(ダイヤルロック)」のものを選びましょう。米国入国の際には、運輸保安庁(TSA)の職員が、預入れ荷物の中身を検査することがあり、スーツケース等が施錠されている場合は、中身を検査するためにカバンごと破壊されることがあります。これを避けるために、保安庁の検査官だけが開閉できるものが「TSAロック」で、検査官は丸い鍵穴に特殊なカギを入れて回すと、暗証番号を知らなくとも鍵が開くという仕組みです。
By: Ian Hughes
外ポケットがついているか
先にも書きましたが、個人的には、ハードタイプのカバンの方が仕事ができるっぽくて好きなんです。好きなんですが、唯一の不満が荷物の出し入れをする際に、いちいち全部開かなければならないこと。キャリーケースの中に入れた本やPCを取り出す際に、バカッと全開にして、替えのシャツとか下着等を公衆の面前にさらさなければいけないこと。えぇ、誰も気にしてないってのはわかっちゃいるんですがね、、、だから私は、キャリーケースはソフトタイプがいいなと思ってたんですが、今はこんな製品もあるんですね。
(出所)トラベラーストア
スーツケースの選び方
サイズと重量
国際線での預入れ荷物も、航空会社によってルールが異なるようですが、サイズは3辺の和が158cm以内、重さは20kg以内×1個までとしているところが多いようです。ちなみに、ANAやJALでは以下のとおりとなっており、サイズ・重量・個数の超過に応じて、数千円~2万円の超過料金となっています(2016年5月1日現在)。
ANA | JAL | ||
---|---|---|---|
サイズ | 3辺の和 | 158cm以内 | 203cm以内 |
重量 | エコノミー (プレミアムエコノミー) | 23kg以内 × 2個まで | 23kg以内×2個まで |
ビジネス | 32kg以内 × 2個まで | 32kg × 3個まで | |
ファースト | 32kg以内 × 3個まで | 32kg × 3個まで |
その他
キャリーケースに関しては、その便利さのためにどちらかというとソフトタイプに軍配をあげてしまう私ですが、スーツケースに関しては完全にハードタイプをお勧めします。ソフトタイプは見た目が汚くなってしまう一方、ハードタイプはスリ傷がなんともいい味になってくるからです。そのほか、「大型キャスター付き」であること、「TSAロック+暗証番号(ダイヤルロック)」であることは、キャリケース選びと一緒ですね。
まとめ
「ブリーフケース」については、ハンドル通しがついているものが、キャリーケースに固定できるので便利。「キャリーケース」「スーツケース」に関しては、各航空会社で決められているサイズ・重量・個数を事前に確認しておいて方が良い。そのほか、大型キャスター付、TSAロック付のものを選びたい。