海外ホテルの種類 ~ 海外出張に最適な宿泊施設はどんなタイプ?
2016/09/07
エクスペディアやホテルズドットコムのような、海外ホテル検索サイトでは、検索時に宿泊施設のタイプを選択することができます。
現地に行ってみてから、こんなイメージではなかった、なんてことがないように、ホテル選択の基礎知識として、海外出張の際に泊まるべき・泊まるべきでない宿泊施設の形態について、まとめてみたいとおもいます。
シティホテル

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いわゆるホテルは、規模やサービス内容、値段で高級・中級・エコノミーと分かれます。
1-3泊程度の短期滞在であれば、複合型のシティホテルがおすすめです。複合型ホテルは200~500 室の客室、大小の宴会場・会議室、メインダイニングと複数のダイニング、バー、コーヒーショップ、スパなどを備える大型ホテルになります。
文字通り、都市部にあるホテルであるため、ビジネス街や観光スポット近くの立地が多いことに加えて、地下鉄やタクシーなどアクセスが非常良く、周辺に飲食店・コンビニなどが多数ある場合も多いので、海外出張のビジネス目的には大変便利ですが、どの国でも地方に比べて都市部は宿泊費用はその分高めに設定されています。
郊外型ホテル

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予算がある程度限られていて、1週間以内のビジネスで中期的に滞在するのであれば、シティホテルよりもやや価格の低い郊外型がおすすめです。
アメリカのモーテルが代表的ですが、フランスのオーベルジュと呼ばれるものも、郊外型ホテルと言えるかも知れません。
スタッフサービスはそこそこで、基本的なアメニティや設備は用意されていますが、周辺に飲食店が非常に少なかったり(歩いて行ける範囲になにもお店がないことも!)するので、やや注意が必要です。
幹線道路沿いなどビジネス街までのアクセスも悪くはないところに立地していることも多いですが、地下鉄・バスなどの公共交通機関へのアクセスが悪かったり、タクシーを呼んでもすぐには来てくれなかったりするので、訪問予定に併せて事前にタクシーを手配しておくか、レンタカーでの移動を前提にするなど、しておく必要があります。
アパートタイプ

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アパートってホテルなの?と思われる方もいると思いますが、欧米では比較的メジャーなホテル形態で、場所によっては、コンドミニアムと言ったり、ハイクラスバージョンのレジデンスと呼んだりもします。個人的には、1週間以上の中長期の海外出張であれば、非常に便利なので、是非、利用してみて欲しいです。
このタイプのホテルには、レセプションはあるしスタッフも24時間いるし、レストランやプールやランドリーなど普通のホテルの設備も使えますが、それだけでなく、キッチンや食器洗い器や洗濯機など、アパート的機能も兼ね備えており、リクエストすれば定期的(1週間に1度など)に室内の清掃やタオルの交換もしてくれるので、中長期滞在者には本当に有難い携帯です。
炭水化物・肉食中心の外食が続くと味に飽きても来ますし体調も崩しやすくなります。また、仕事の打ち合わせ・会食で疲れて部屋へ戻ってから、洗面所で下着を手洗いして部屋干し、みたいな煩わしさから解放されるのは、精神面でもプラスになります。
ただし、注意して欲しいのが、最近話題の「Airbnb」のように、個人の所有アパートを貸し出したりしているケースは、スタッフ常駐やホテルとしての設備がなく、トラブル率も高くなるので旅慣れしてる方向けと言えます。
B&B(ベッド&ブレックファスト)/イン

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B&Bは、直訳すると宿泊と朝食を提供する宿のことで、イギリスなどの英語圏に多い宿形態です。大きな特徴としては、家族経営で家の一部を宿として提供しており、スタッフ(家族)が敷地内で生活していることが多いという点です。共同スペースは充実してない場合も多く、部屋の壁が薄くて隣室の音が気になったり、Wifiなど通信面が貧弱だったり、ということも良くあります。
B&Bの価格がピンからキリまであるのに対して、インという比較的低料金のカジュアルなタイプの宿があります。昔、旅人が馬を休めるために入った酒場から発生した宿泊施設ともいわれ、今も1階は地元の人が集まるパブやレストランになっているところも多いようです。B&Bもインも、現地の家族や住民との接触があるため、海外出張であっても現地のひととかかわる機会を持ちたい、という人には向いている形態かもしれません。
ホステル

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簡易宿泊所という意味で、ユースホステルに代表される宿泊施設で、欧州、豪州、北アメリカに多くあります。
ホステルとホテルの両方の機能がある宿泊施設もありますが、ホステルの場合は、大部屋にベッドが並ぶ男女別のドミトリースタイルが基本でなので、個室でなく共同部屋であり、バストイレは部屋についておらず(バストイレ付の場合でも、タオル、石鹸等のアメニティなどは通常用意されていません)、一方、自炊できるキッチンと食事できる共用スペースは設けられているという特徴があります。
宿泊者が自由に利用できる共用スペースで、他国の人との交流や情報交換は結構、楽しいものがありますが、PCや貴重品の管理に不安があり、やはり海外出張には不向きです。
リゾートホテル

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リゾートホテルは、ビーチや高原、マウンテンに立地していてレジャーを主な滞在目的に建てられたホテルです。広大な敷地の中に4~5階建ての横型が多く、または一戸建てのヴィラがリゾート内に点在するヴィラタイプも多くなっています。景観に恵まれた立地のものが多いので、「オーシャンビュー」か「シティビュー」かによって値段は異なります。
営業形態には、ホテルと同様タイプと、別荘やコンドミニアムのような貸切タイプの2通りあります。ヴィラはバリ島やハワイに、ロッジはニュージーランドや南アフリカなど元イギリス圏のエリアに多いです。
機会はまずなさそうですが、こんな別荘みたいなところに、海外出張で泊まってみたいものです。