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航空運賃の仕組み ~ 普通運賃、正規割引運賃、そして格安航空券の違いをご存知ですか?

      2016/09/13

航空運賃は大きく3種類に分けられる

はじめて海外旅行や海外出張の手配をする際に、あまりの複雑さに戸惑うのは、航空運賃についてではないでしょうか。同じ日程・航路・航空会社で検索しても、結果として出てくる航空運賃は大きく異なります。

そこで、航空運賃の種類についてまとめてみたいと思います。航空券には、様々な種類がありますすが、大きく分けると「普通運賃」、「正規割引運賃」、そして「格安航空券」の3つに分けることができます。

 

普通運賃はなぜあんなに高いのか?

普通運賃は、すべての基準となる運賃ですが、格安航空券の何倍もするなど非常に高額な運賃設定になっています。これは、IATA(イアタ)と言われる業界団体がカルテルを形成し、価格を決定しているためです。

IATA(International Air Transport Association、国際航空運送協会)は、1945年に設立された世界の主要な航空会社・旅行会社・旅行関連企業が加盟する業界団体であり、この団体の主な活動のひとつとして、航空運賃や発券・運用ルール等を決定しています。

もっとも近年では、IATAに加盟せず独自に運賃を決めるローコスト・キャリアの台頭が目立ってきていますし、加盟航空会社でも独自に割引運賃を設定するなど、普通運賃で発券される割合は極めて少ないと思われますが、基準となる運賃がないとディスカウントの設定ができませんし、割引率を大きく見せる意味でも存在意義がある、ということだと思います。

普通運賃の航空券は、価格が非常に高い分、自由度が極めて高くなっています。

330日前から予約ができ、発券は直前でも可能で、発行日より1年間有効です。予約の変更、経路の変更はもちろんのこと、他の航空会社への変更(Endorsement・エンドースメント、と言われる)、が可能、キャンセル・払い戻しも自由自在な航空券です。また、料金は高いですが、料金は一年を通じて一定で変動はほとんどありません。

座席は、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスがありますが、エコノミークラスで発券していても、ビジネスに空席があれば、多くの場合、自動でビジネスクラスへアップグレードしてくれます。マイルも100%貯まります。

予約変更が非常に自由なため、お金よりも時間の制約が多い経営者や大企業の出張手配などで、普通運賃で予約しておいて、仕事の都合にあわせて何回もスケジュールを変更する、なんて使い方はいまでもありそうです。

 

正規割引運賃(PEX運賃)の3種類と、それぞれにかかる制限とは?

非常に高額な普通運賃に対して、利用に多少の制限を加えることで割引を提供する運賃は、正規割引運賃(PEX運賃/ Purchase Excursion Fair)と言われます。

これは、航空会社が定めた正規割引運賃で、旅行会社だけでなく航空会社が直接消費者に販売することができる個人向けの特別回遊運賃で、各航空会社で共通運賃のIATA PEX運賃と、各航空会社が独自に定めるゾーンPEXやAPEXという運賃があります。

 

IATA PEX

国際航空運送協会( IATA)に加盟している航空会社に共通の特別運賃です。IATA加盟であれば、航空会社の選択が自由ですので、往復で違う航空会社を選ぶこともでき、スケジュールが効率よく組める利点があります。ただし出発後の経路変更・予約変更はできず、キャンセル・払い戻しにも所定の手数料がかかります。

ゾーンPEX

航空会社が個人向けに独自に料金や条件を設定した航空券で、以前はIATAPEXの運賃より70%までの割引しかできませんでしたが、現在では規制がなくなっています。往復とも同じ航空会社を利用しなければなりませんが、航空券によっては出発後の変更も可能で、旅行会社でも航空会社でも購入できます。正月・ゴールデンウィーク・お盆などの繁忙期には、格安航空券ともほとんど料金の差がありませんし、子供料金の設定もでき、マイルも多くつくのでお得といえます。

APEX

事前予約・購入時期を設定して、ゾーンPEX航空券をさらに割安にした早期購入割引券です。ほとんどの場合は予約後72時間以内に発券しないと自動的にキャンセルとなり、キャンセル料が発生する場合もあるので、予定が決まっていて変更のない場合には、一番経済的で問題のないAPEX航空券を速やかにGETしておきたいものです。

ゾーンPEXやAPEXは、JAL 国際線では「ダイナミックセイバー」、ANAでは「Super Value」などの名前で販売されています。

格安航空券はなぜ安いのか?どこで買えるのか?海外出張に使う際のデメリットは?

格安航空券は各旅行代理店が販売する航空券です。旅行代理店がパッケージツアーのためにまとめて格安で購入している航空券を一般消費者向けにバラ売りしたものです。

このため、正規割引運賃が、航空会社と旅行代理店のどちらでも買えるのに対して、格安航空券は旅行代理店または旅行代理店が運営するオンラインサイトのみで購入することができ、各旅行代理店の方針によって、価格も大きく異なることになります。

格安購入券の魅力はなんといってもその安さです。

正規割引と違い、ギリギリでもぐっと安い運賃で旅行できる場合があります。航空会社の直販やツアーで売れ残った座席が、出発日の直前になって、エイチ・アイ・エスジェーティービーのような販売力のある旅行会社に安く卸されて、旅行会社によって「直前割引」や「期間限定割引」などとキャンペーン運賃で販売される場合がこれにあたります。

ただ、格安航空券にはさまざまな制約があります。まずマイレージプログラムでのマイル獲得率が低いことがあげられます。まったくマイル換算されない場合もあります。さらにマイルを使ってのアップグレードも正規運賃でなければできません。

正規運賃で予約した場合は、予め座席指定することができますが、格安航空券で予約すると空港でチェックインするまで座席を決められません。当然ながら希望の座席をとりにくくなります。

また、一日複数便ある場合は早朝や夜遅くなど利用しづらい時間の便になることが多い上、ルートや日時の変更・キャンセルが効かないので、海外出張で格安航空券をつかう場合は注意しましょう。

正規割引運賃と比較すると、格安航空券の方がシーズンによって価格の変動が大きいです。閑散期には割引率がぐっと上がることが魅力的ですが、繁忙期にはえるし正規割引運賃を早めに予約した方が結局、安くつくし、マイルも加算されるし、自由度も高いことが多いです。

 

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