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初めての海外出張に出かける前に確認しておきたいチップのマナー

   

チップの基本的な考え方

特に初めての海外出張の場合、気になるのは「チップ」ではないでしょうか。日本人にとっては、馴染みの薄い慣習なので無理からぬところではありますが、スマートに海外出張をこなすためにも、ある程度の理解は持っておきたいものです。

ただ、注意してほしいのは、以下にあげるのは、あくまで目安であるということで、実際、外国人の同行者・同僚に聞いても人によって意見が異なることが多いです。クエンエィン・タランティーノの映画「レザボア・ドッグス」でも、物語の冒頭でレストランのチップ支払いで意見がわかれてもめる場面がでてきます。

私自身も、海外出張の経験はそれなりに積んできたつもりですが、未だにどうすべきか迷うことは多々ありが、おおむね以下のルールに沿って判断するようにしています。

  •  レストラン・ホテルなど、高級店になればなるほどチップを払う方がスマート
  • 自分や自分のグループに、専属でサービスを提供してくれるボーイ・ウェイター(ウェイトレス)がいる場合は、その人のサービスの良さを評価しつつ対価としてのチップを払う
  • チップの金額は、5-30%くらいまで幅があるが一般的には10-20%くらい。サービスしてくれる人が、どのくらい労力・時間をかけてくれたかによって金額を変える
  • 手許に細かい現金がない場合に、邪魔になっている小銭をじゃらっとあげるのは避ける(もらった方もあまり嬉しそうではない)。であれば、例えば、20ドル札を渡して、「5ドルあげたいんだけど、15ドルは返してくれる?」の方がまだマシだと思う

鬼平犯科帳や剣客商売で有名な池波正太郎氏の小説で、自分のために働いてくれる密偵などに「こころづけ」をあげる場面が良く出てきますが、イメージとしてはあんな感じだとスマートなのかな、と思っています。

 

チップのいる国、いらない国

 

海外でチップがいる国といらない国があります。しかし、イギリスやフランスなど、各種サービスにあらかじめチップ見合いの金額が含まれていたりして、チップの文化がなくなりつつある国もありますので、今回紹介するのは現在、一般にいわれている分類です。

 

チップのいる国

北米のアメリカ・カナダ・メキシコ

中南米のブラジル・ペルー・アルゼンチン

西欧のイギリス・フランス・イタリア・スペイン・スイス・ドイツ・ベルギー・トルコ

中欧のロシア・チェコ・ハンガリー・ポーランド

北欧のデンマーク・ノルウェー

アジアではタイ・香港・インド・フィリピン、など

 

反対にチップのいらない国

アセアンのオーストラリア・ニュージランド

アジアの中国、韓国、シンガポール、ベトナム、マレーシア

北欧でもフィンランドとスウェーデンは必要ないとされています

 

上記はざっくりと2分類していますが、イギリス、ドイツ、イタリア、ノルウェー、デンマークなどは常にチップを渡す必要はないようで、丁寧なサービスを受けたときに(または、そう感じたときに)チップを渡すようです。

フィンランドやスウェーデンも基本はいらないですがサービスに対して敬意や感謝を示したいと思えばチップを渡すのが良いようです。

ロシアなどでは、レストランでの食事代にサービス料は含まれていなければチップとして、食事代に何割かを上乗せした料金を支払うようになっています。

また、フランスのように、ホテル経営者と労働組合の合意により、宿泊費のサービス料にピローチップ(枕もとにおくチップ)のたぐいは加味されているため、基本的におく必要はないとされているところもあります。

 

レストランでのチップの目安金額、渡し方

 

実はレストランにおけるチップ制度はなくなる風潮にあります。

特にヨーロッパではその傾向が顕著ですが、その分、食事料金にもともと含められている場合もありますので、結局、支払う金額は結局同じくらいかもしれません。

一方で、アメリカではまだまだチップ制度があり、ウェイター・ウェイトレスは、基本給が低く設定されており、頑張って良いサービスをしてチップを追加でもらうことを前提とした賃金体系になっている人がたくさんいます。

 

チップの金額

一般的にレストランでチップを払うタイミングは、食事が終わり会計をするときです。チップは食事代の20%を基準に、サービスに対する満足度に応じて5~30%くらいで幅を付けると良いと思います。

なお、ヨーロッパでのチップ制度が廃止されているのは、レストラン業界のみのことで、ホテル内にあるレストランや、ホテル会社が経営するレストランでは、ホテルスタッフがウェイターも兼務している場合があります。その場合、チップが給与の一部でもありますので、チップを渡すようにしましょう。

 

チップの払い方

「食事代を現金で支払い、チップも現金で支払うとき」は、食事代のレシート(Bill)を持ってきてもらったうえで、食事代とチップを合計してある程度きりの良い数字にした金額を渡して、おつりはいらない、と伝えます。例えば、食事代が17ドルだったら、20~25ドルにしたうえで、おつりはとっておいて、とする感じです。

「食事代をカードで支払い、チップは現金で支払うとき」は、まずは食事代をカードで精算してから、手持ちの現金からチップを渡します。

もしくは、店側が出してくる請求書に「TIP」の欄があれば、チップとして妥当な金額を書き入れ、「TOTAL」の欄に伝票の金額にそのチップを足した金額を記入して決済してもいらいます。

最近では、クレジットカード決済する機械端末に暗証番号を入力前に、チップ金額の入力画面が出てくるので、そこに自分の決めた金額を入力するタイプもあります。カード会社からの請求は、もちろんその自分で記入したチップを含んだ合計金額で請求が来ます。

レストランによっては、「TIP」の代わりに「Gratuity」や「SERVICE CHARGE」という言葉が使われることもありますが、どちらもチップ代のことです。意味が分からず、これとは別にチップを上乗せして渡してしまう方もいるようなので、レシートを確認して、二重払いしないように注意しましょう。

 

タクシーでのチップの目安金額、渡し方

 

タクシーのチップは、運賃の10%くらいを基準に、移動距離と運んでもらう荷物の量を踏まえてキリの良い数字にする、と考えると良いでしょう。

例えば、「自分一人で近場の移動、荷物は自分のブリーフケースだけの場合」に、運賃が8ドルだったら、10ドル札を渡しておつりはいらない、という形にするとか、

「4人で空港まで移動して、全員分のスーツケースを車に積み込むのを手伝ってもらった場合」に、運賃が62ドルだったら、70ドルを渡す、という感じです。

レシートはチップを含めた金額で発行してもらえますので、「運賃は62ドルだけど、70ドル払うから、70ドルのレシートを発行して」などとお願いします。

 

ホテルでのチップの目安金額、渡し方

 

レストランよりもチップのことで悩むのがホテルでの金額と渡し方です。ホテルには、ベルボーイ、ドアマン、清掃員など様々なスタッフがいますので、それぞれ相場や渡せるタイミングも変わってきます。

ホテルでのチップの目安金額、渡し方については、海外ホテルでの留意点の記事でまとめていますので、よろしければそちらをご参照ください。

 

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