海外ホテルの検索予約サイト ~ Trivago(トリバゴ)
会社概要(沿革、ビジネスモデル)
2005年に、ロルフ、マルテ、ピーターの3人により共同設立され、2007年にホテル料金を比較するサービスを開始しました。当初からスペイン、フランス、イギリスなど海外展開に注力しており、近年ではアジア・太平洋地域でもビジネスを展開しています。
Trivago(トリバゴ)が提供するのは、ホテル予約サービスのメタサーチ(複数の予約サービスを横断的に検索するサービス)であり、実際のホテル予約は各ホテル検索サービスを通じて行うことになり、決済条件等も各検索サービスのものが適用されます。
各検索サービスサイトが、Trivagoを通じて集客されたユーザーのクリック数に応じて、Trivagoへ報酬を支払う「成果ベースのクリック課金モデル」をビジネスモデルとして採用しているため、ユーザー自体は無料でこの検索サービスを利用することができます。
このため毎月1億2千万人のユーザーが利用する世界最大のホテル料金比較サイトとなっています。
グループや系列
2012年以降、オンライン旅行会社であるExpedia(エクスペディア)グループの一員となっていますが、検索対象としては、Expedia系列以外のホテル予約サイトも比較対象として含めています。
Expedia(エクスペディア)では、TripAdvisor(トリップアドバイザー)など他のメタサーチに対抗する必要性から、Trivago(トリバゴ)に重点投資する意向を表明していて、2015年にはエクスペディアを上回る量のテレビCMを放映し、利用の促進を図っています。
提供しているサービスとその特徴
Trivago(トリバゴ)では、目的地を入力し、日付を選択するだけで250社以上の予約サイトから、世界中100万軒以上の宿泊施設の料金を比較することができます。
比較表示された検索結果は、料金や距離、宿のランク、設備などの諸条件で絞り込むことができますが、表示される料金情報は、各予約サイトの一般的な料金が対象であり、各サイトにおける会員限定割引などは対象外となっています。
宿泊施設側やホテル予約サイトへのサービスがオープンに用意されているのが特徴的で、旅行者と宿泊施設をつなぐだけでなく、旅行業界全体の活性化を狙いとしています。
他にも、宿泊施設の運営者がトリバゴ上での情報を管理することができる無料ツール(trivago Hotel Manager)や、各国にいるコミュニティーメンバーが施設に関する最新の情報や写真の更新などを随時更新しているコミュニティー(トリバゴコミュニティー)、各国の主要都市のホテルの平均宿泊料金を示した予測データの公表(トリバゴホテル料金指数)などのサービスもあります。
ホームページ・アプリ
現在、地域別にローカライズされた51のウェブサイトを運営しており、各ウェブサイトは世界的に広く認知されているホテル予約サイトのほかにも、各地域内部で影響力を持つニッチなサイトも、検索表示に含まれるように製作されています。
サイトは検索バーと、いくつかのおすすめのホテル情報があるのみで極めてシンプルなのも、ユーザーが多い一因かも知れません。
サポート体制・最低価格保証・割引やポイント還元
価格比較サイトであるため、基本的にポイントやプロモーションなどはありません。