海外出張の体験談 ~ イタリア・ミラノ
年齢・性別
50代~・女性
これまでの海外出張の「経験」
数回程度
「職業」と、今回の海外出張の「目的」、「滞在期間」、「同行者」
「職業」インテリア関連のバイヤー
「目的」インテリア業界の国際展示会の視察、発注と契約など
「滞在期間」7日前後
「同行者」同僚・上司と一緒
仕事をすすめるうえで、文化の違いなどで、苦労したこと、失敗したこと、反省点など
毎年開かれるインテリア業界の最大の展示会イベント、ミラノサローネの視察に数回訪れています。
先ず出国前に苦労するのが宿探しです。世界中のインテリア関連の人間(デザイナーや企業の人々、各国の代理店の人々、メディア関連)が期間中にミラノに集合します。
期間中はホテルの宿泊代が何倍にも跳ね上がるのにも関わらず、空きを探すのに一苦労です。航空券も同様、移動距離が長いので、ビジネスクラスからどんどん埋まっていきます。
何とかチケットと宿泊先を確保して渡欧するのですが、流石はファッションの聖地ミラノです。各社はこぞって展示会場内でパーティーを催すので、それに匹敵する衣裳の準備にも毎回一苦労します。楽しいので構わないのですが、現地は石畳。女性の私は靴選びからよく考えないといけません。足りないものは現地調達すれば良いのですが、なかなか22,5cmの靴にはお目にかかれないので。おしゃれな業界なので、普段通りおしゃれをしていないと気が引けるので、メンタルで仕事にも影響しがちなのです。
もう一つの苦労は両替です。空港以外では銀行に行かなければならず、セキュリティも厳重で面倒です。
仕事以外の場面で、楽しかったこと、苦労したことなど
苦労は絶えません。言葉の壁です。イタリア人は英語が苦手なようで、道を尋ねるにも苦労しています。その反面、外国人に逆に道を聞かれることも多く、、、まあ日本人離れした顔なのですが、、、会話が成立しないことも多くて。
カプチーノが大好きで日本ではあたりまえの様に飲んでいるのですが、イタリアでは午後からはカプチーノは飲まないそうです。カフェに行って現地の友人に言われてショックでした。じゃあ、何を飲むのかというと、マキュアートだというのです。カプチーノは子供の飲み物だと言われました。それでも無理に作ってもらっていましたが。
仕事で訪れてはいるものの、観光の為の時間はしっかりと確保します。予約が数カ月先まで一杯なので観られないはずの、レオナルドダヴィンチの最後の晩餐も、私は2回見たのですが、まだ現物を見たことがない息子に絶対に見せたいと主人が受付嬢に掛け合ってくれました。その結果家族3人に手渡された入場券0€が3枚。受付嬢が息子を見て、特別処置をしてくれたのです。仕事の合間を縫っていくことが出来た、最高の時間でした。今もそのチケットは宝物です。無料、というのが素敵ですよね。
人の優しさにはいつも助けられています。
食べ物もワインも安くておいしい。日本でイタリアンレストランのディナーに行かなくなりました。
海外出張に際して、日本からもってきて便利だったもの、なくて困ったもの
イタリアに持って行って良かったものはホテルで電源をとる為の延長コードです。カメラやビデオ、電話などのバッテリー充電用です。それに、今では世界中で常識だと思いますが、私たちがエコバックと呼んでいるバッグです。スーパーマーケットでは袋は有料か、無いところもありました。知らなかったので、ゴミ袋をもらって、そこに買い物した物を入れて、電車に乗ったのを覚えています。
現地のホテルにはスリッパは置いていません。元々、出張先にもルームシューズを持っていく習慣があったので難を逃れました。
あとはウェットティッシュとポケットティッシュです。ついつい街角で美味しそうなピザを見つけると食べていましたが、手を洗うのにトイレが一つしか無い事や、時間が無いという状況も多かったので、持って行って良かったなと思いました。
小銭の用意も結構重要です。街中を歩いていると、大きな買い物以外はクレジットカードもトラベラーズチェックも出番はあまりありません。電子マネーの普及でかなり楽になりましたが、交通機関の3日間のフリーパスなんて、キオスクで売り切れも多かったので、財布は2つあればいいかもしれません。