海外出張の体験談 ~ 中国・大連
「年齢」、「性別」
30代・女性
これまでの海外出張の「経験」
頻繁にある
「職業」と、今回の海外出張の「目的」、「滞在期間」、「同行者」
サービス業に従事するため、茶葉の仕入れに頻繁に中国へと向かう。滞在期間はおよそ三日。同伴者はガイドが1人。
仕事をすすめるうえで、文化の違いなどで、苦労したこと、失敗したこと、反省点など
中国は大連を始めほとんどが開発途上の段階になっています。そのために、古くから歴史のあるお店が閉店となり開発の着手に及んでいることも多いのですが、
大連で茶館を営む知り合いもこの度店を閉めることとなりました。当主は、昆明出身であるために今後は故郷に帰郷することになります。ながらく贔屓にしていた客は今後は昆明にまで出向いていかなければいけない必要性に迫られました。昆明はベトナムにほど近い国境沿いの町ですが、交通網がやや不便なところでもあります。
中国の開発に伴い昔の建物が取り壊されていくことは、古きよきものを愛する日本人にはとても残念なことです。特に中国茶の文化は、日本にとっても重要な伝統文化になります。日本のように国指定重要文化財として永久に保存できれば守られると思いますが、中国人にはそのような認識がないことが残念です。日本人としては、元来日本の文化の元になった中国文化の衰退が惜しまれるところです。
仕事以外の場面で、楽しかったこと、苦労したことなど
中国らしさといえば、昆明や福建省、ハルピンなどの山岳部であり僻地にあります。中国での移動の苦労話しですが、昆明の山奥へ向かう途中に大連へも立ち寄ります。大連はハルピン同様の面積の大きな都市で知られていますが、
昨今は開発が進んでいるのでその分観光客も増加しています。
そのため現地では、現地人の見分け方が非常に困難でもあります。大体はガイドが見分けてくれますが、中国人ガイドでも区別がつかないこともあります。
今や大連はちょっとした散歩に使う都市とでもいえばいいのでしょうか。いわゆる日本全国の観光名所や風光明媚な景観を集約した様な都市が大連なのです。
中国が元々広い国ではありますが、あまりにも一都市に対するスケールが大きすぎて、観光するだけのために長時間の移動を余儀なくされています。
まれに、中国の国内移動よりも日本から上海までの渡航の方が短時間で渡航できるのですから、中国人が利便性がよい日本を訪れることも無理はないのだと思います。
海外出張に際して、日本からもってきて便利だったもの、なくて困ったもの
あれば尚良いというリスクマネジメントですが、中国での旅は非常に長く険しいのですが、昆明に向かうときは動きやすく防寒着に特化しているアウトドア用品で登山用の衣装を参考にすれば役にたつと思います。
高山病とまでにはならなくとも、大抵は苦しさを訴えますので酸素マスクの用意があれば安心して渡航できます。
もしものためには、お薬手帳なるものに中国語で持病と薬の名前を明記しておくとよいでしょう。
必ず必要なものはパスポートです。 個人情報の明記された書類であればよいと思います。
これはもしも転落事故やその他もろもろが起きた時のために、中国国内の知り合いの連絡先から会社の連絡先まで書き留めておきます。
治安の悪い海外では必須かもしれませんが、中国では首からカードをぶら下げておくこともよいかもしれません。
日本人にとって誰かが適切に管理してくれると望むことはご法度の国ですが、我が身は自分で守ることができる国であります。